長期優良住宅とは?メリットは?
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こちらは、長期優良住宅についてのページです。
長期優良住宅とは?
長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅のことを「長期優良住宅」といいます。
長期にわたり良好な状態で使用するための措置とは、構造躯体等の劣化対策、耐震性、可変性、維持管理・更新の容易性、高齢者等対策、省エネルギー対策、一定以上の住宅規模、及び良好な景観の形成への配慮等を定めています。
その建築及び維持保全に関する計画(「長期優良住宅建築等計画」といいます。)を認定する制度の創設を柱とする「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が平成20年2月に公布され、平成21年6月4日に施行されました。

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長期優良住宅のメリットは?
長期優良住宅には、様々な税制上のメリットがあります。
1.住宅ローン控除
一般の住宅の場合、住宅ローン控除の対象借入限度額は、4,000万円までですが、長期優良住宅の場合は、5,000万円までに引き上げられています。最大控除額は、10年間で500万円となります。
2.登録免許税
一般の住宅の場合、自宅を新築した場合、建物の価格に対して、1000分の1.5の登録免許税がかかりますが、長期優良住宅の場合は、1000分の1と税率が優遇されています。
中古住宅の場合、一般の住宅は、建物の価格に対して、1000分の3(住宅用家屋証明書適用の場合)ですが、長期優良住宅の中古戸建ての場合は、1000分の2、中古マンションの場合は、1000分の1と税率が優遇されています。
3.不動産取得税
一般の住宅の場合、課税標準額から1,200万円の控除額を引いた後に、3%の税率をかけられるのですが、長期優良住宅の場合は、その控除額が1,300万円と優遇されています。
4.固定資産税
一般の住宅の場合、戸建ては、3年間、マンションは5年間、税額が2分の1に減額されますが、長期優良住宅の場合、戸建ては、5年間、マンションは7年間、税額が2分の1に減額されます。
その他、一定の条件を満たした地域の中小工務店で住宅を建てたときに、上限100万円までがでる補助金制度や、ふらっと35の金利優遇、地震保険料の割引きなどがあります。
長期優良住宅の認定を受けるための条件とは?
上記のように様々な税制上のメリットがある長期優良住宅ですが、その認定を受けるには様々な条件があります。
以下がその概要になります。
1.劣化対策
数世代にわたり住宅の構造躯体が使用できること。(少なくとも100年程度)
2.耐震性
極めて稀に発生する地震に対し、継続利用のための改修の容易化を図るため、損傷のレベルの低減を図ること。
3.維持管理・更新の容易性
内装・設備について、維持管理(清掃・点検・補修・更新)を容易に行うための措置が講じられていること。
4.可変性
居住者のライフスタイルの変化に合わせて間取りの変更が可能な措置が講じられていること。
5.高齢者等対策
将来のバリアフリー改修に対応できるよう共用廊下等に必要なスペースが確保されていること。
6.省エネルギー対策
必要な断熱性能等の省エネルギー性能が確保されていること。
7.居住環境
良好な景観の形成その他の地域における居住環境の維持及び向上に配慮されたものであること。
8.住戸面積
良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること。
【一般戸建ての場合】75㎡以上
【共同住宅等の場合】55㎡以上
※地域の実情を勘案して上記面積を引き上げ、引き下げすることができる。
9.維持保全計画
建築時から将来を見据えて、定期的な点検・補修等に関する計画が策定されていること。
以上のように長期優良住宅の認定を受けるためには、様々な条件があります。
また、認定を受けるには、専門的な知識も必要です。
したがいまして、新築やリフォームをする際に、長期優良住宅の認定を受けたい場合は、ハウスメーカーや工務店の方にその旨を説明し、協力をお願いするようにしましょう。
もちろん、その分手数料はかかると思いますが、それでも長期優良住宅にはメリットが多いですので、ぜひ長期優良住宅を考えてみてはいかがでしょうか?
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